「シャニ・アブダラ・ナジ」は、ドヴォラが家族の移民の書類を見つけたことから始まったプロジェクトである。彼女の祖母、ジュリエット・アブダラ・モーシェは、1951年に夫と3人の息子と共にイラクからイスラエルに移住した。彼女の名前は、彼女自身の名前に父親と祖父の名前が続く、伝統的な形式であった。しかし、イスラエルに到着した際、彼女の名前は「ジュリエット・ドヴォラ」に変更され、子供たちの名前が先祖の名前と連携するという伝統は断絶した。
この発見により、ドヴォラは名前が伝統や文化の変化を内包し、それが家族の先祖の名前を含むことにより、その変化を物語ることができると考えた。しかし、その興奮はすぐに疑問に変わった。なぜ彼女の名前は家族の伝統的で深く根ざした名前とは異なるのか?彼女の名前はどのようにして家族の系譜に組み込まれるのか?
このプロジェクトでは、ドヴォラは、祖母が生まれた時代にまだ存在していた名前の伝承を復活させようと試みている。彼女は、イラク、イエメン、モロッコの12世紀から15世紀のヘブライ手稿に触発されたヘブライのカリグラフィーに組み込まれたイメージを通じて、この試みを実現している。
この作品は、4つの50*70 cmの作品と1つの75*70 cmの作品からなる。それぞれの作品は、ミクストメディアを使用して制作されている。キーワードとしては、「カリグラフィー」、「タイポグラフィ」、「ヘブライ」、「東洋」が挙げられる。
「シャニ・アブダラ・ナジ」は、2021年にA' Graphics, Illustration and Visual Communication Design Awardでシルバー賞を受賞した。この賞は、優れた専門性と革新性を示す、クリエイティブでプロフェッショナルなデザインに授与される。
プロジェクトデザイナー: Shany Dvora
画像クレジット: Shany Dvora
プロジェクトチームのメンバー: Shany Dvora
プロジェクト名: Shany Abdallah Naji
プロジェクトのクライアント: Shany Dvora